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2022-10-25お知らせ

第5回「国航杯」在日華僑華人子女中国語スピーチコンテストが開催


 

10月16日、第5回「国航杯」在日華僑華人子女中国語スピーチコンテスト決勝大会も開かれた。このコンテストは中国国際航空公司日本支社、日中友好会館、『人民日報海外版日本月刊』が主催した。

 長年、日本での中国語教育を奨励、応援している駐日中国大使館のトップ、華僑団体のリーダー、企業家、社会活動家、そして中国語教育の第一線にいる先生方や在日華僑華人の保護者や子供たちなど、200人を超える人々が決勝大会と表彰式に参加して見守った。

 「ヘイ!」、「ハーッ!」、剣や棒を使った舞いが披露され、すばらしい中国武術のパフォーマンスが会場の雰囲気を盛り上げた。

元日本チャンピオンの荒谷仁雄さんと元世界チャンピオンの荒谷友碩さんが率いる「リトルカンフードラゴンズ」は、全員が日本で生まれ育った若者のグループだ。彼らは中国武術に魅せられ、練習とパフォーマンスのなかで中国文化を伝え、日中交流を促進する役割を担っている。

会場に集まった中国人の子供たちも大きな拍手を送り、海外で中国文化を伝えることの重要性を強く感じたようだ。

 5年連続で司会を務める本誌の蒋豊編集長が、「中国国際航空公司日本支社は国営企業として、5回連続で『国航杯』を主催し、在日華僑華人の子供たちに対して、中国語への情熱をかき立て、中国語教育の環境を作り出し、中国語学習の成果を披露する舞台を提供してくれており、『定着プロジェクト』として華僑教育における才能の育成に大きな成果を上げています」と述べると、会場全体から中国国際航空公司日本支社の馮力支社長に大きな拍手が送られた。

 コンテスト組織委員会は、国務院海外華文教育の専門家である横浜山手中華学校の張岩松校長に第5回コンテストの審査委員長と「国航杯」コンテスト最高顧問をお願いし、将来に向けて日本における中国語教育を応援し指導していくことを決定した。張岩松校長には国際航空公司日本支社馮力支社長から委嘱状が手渡された。

 馮力支社長は主催団体を代表して挨拶したが、そのなかで何度も「感謝」という言葉を使った。

彼は駐日中国大使館や関係機関の長年の支援に感謝し、在日華僑華人の子供たち、保護者や仲間たちに感謝し、審査委員会の先生方の労苦に感謝し、大会スポンサーのサポートに感謝した。

そして、これらの感謝の対象は5年間の「国航杯」の参加者、来場者であり、まさにそれらの人々と中国国際航空公司とがともに在日中国人の子供たちに「中国語ブーム」を次々に巻き起こしたと語った。

 駐日中国大使館の参事官兼総領事である詹孔朝氏は、最初に大使館を代表し、コンテストの成功に対してお祝いの言葉を述べ、馮力支社長をはじめとする主催者と長年中国語教育を応援してきた中国人同胞に対して感謝を表した。

続いて、「今年は中日国交正常化50周年です。先日、中日の指導者は互いに祝辞を交換し、中日両国は新時代の要求に合わせた中日関係の構築をともに促進していくという共通認識を再確認しました。中日国交正常化50周年を祝う多彩な記念イベントがおこなわれており、中日両国での世代を超えた友好を守ろうという大きな声を伝え、両国民の友好交流と提携や中日関係の発展の推進に効果をもたらしています。本日のコンテスト決勝大会も、中日国交正常化50周年を記念するイベントとして成功をおさめ、参加者のスピーチの内容は、中日友好を長期的に推進していく役割を果たすでしょう。以上の点から、今年の『国航杯』は皆さんの心に一生忘れられない思い出を残すに違いありません」とあいさつした。

 さらに参加者たちに向けて、「今日のコンテストを通じて、自分の中国語学習への情熱ややる気を高めるだけでなく、さらに積極的に祖国を理解し、祖国の発展を重視し、またさらに中日友好の事業を応援し関わることに関心を持ち、中日友好の後継者として、大人になってからは中日両国を結ぶ架け橋、絆としての役割を担い、中国の発展と進歩のため、中国のストーリーを語り、中国文化を伝え、中日友好を促進するために、貢献していただきたい」と期待を寄せた。

 日中友好会館の中国代表理事である黄星原氏は、主催者を代表して以下のようにあいさつした。

「現在、世界では十数億人が中国語を話しており、中国語を学べばどこに行っても怖いものなしです。皆さんは今日のために中国語を学んだ努力に後悔していないことでしょう。また、将来皆さんは中国語を学ぶこのような機会を持ったことを誇りに思うと信じています」。

 決勝戦は盛大にスタートした。幼児組は生活を表現して子供らしく、少年組はテーマが多岐にわたり、生き生きとして自然であり、オリジナル組のスピーチは生活に対する深い思考、未来に対する憧憬があった。

コンテストでは多くの参加者が中国文化を象徴する漢服を着ており、中国伝統の服飾の美しさを一挙手一投足まで自信を持って見せていた。多くの参加者は、将来は中国語の教師になりたいと話し、中華文化を伝え、中華文明を伝承し、中国のストーリーを普及させたいと希望を語った。またある参加者は外交官になる志を立て、新時代に合わせた中日関係の構築に貢献したいと話した。

 参加者だけでなく家族全員が関わる「国航杯」スピーチコンテストには国内外の同胞も多く関わった。コンテスト当日には、動画を通じて祖国の祖父母たちにコンテストの様子を報告したり、中国語で故郷の家族や友人たちに成績を報告する参加者もいた。中には福岡からわざわざ上京した参加者もいた。

 第5回「国航杯」スピーチコンテストは、日本全国から35校の中国語学校、中国語教室や個人からの注目を集め、厳格で公正な予選を経て、32人の優秀な在日華僑華人子女が応募者から選び抜かれて決勝大会に出場した。

横浜山手中華学校の張岩松校長、元中国中央電視台海外チャンネルの司会者でスポーツチャンネルのプロデューサーでもある曽暁澄氏、曁南大学日本学院事務所の司志武博士、行知学園株式会社の楊舸社長、本誌の張桐副編集長がコンテストの審査員を務めた。

 前半戦と後半戦を終え、幼児組、少年組、オリジナル組のそれぞれ1人が一等賞、合わせて9人が二等賞、18人が三等賞を獲得、さらに2人が地方特別賞を授与された。

 最後に横浜山手中華学校の張岩松校長が、一人一人の子供たちの目の輝きを見ると、中国語を学ぼうという強い気持ちを感じられたとし、さらに多くの国営企業、中国企業、メディアが中国語教育をサポートしてくれることを願っていると講評を述べた。

 主催者が招待したアジア芸術文化促進会の王文強会長は、すばらしい川劇(せんげき、中国四川省の伝統芸能)の「変面」のパフォーマンスを披露し、会場の子供たちを驚かせた。王文強会長は3年後には自身の子供を「国航杯」スピーチコンテストに参加させ、中国語で中国のストーリーを語らせたいと話した。

 中国語を学び、中国を理解し、中華を愛するなかで楽しさと誇りが感じられ、会場に集った人たちは、後には引けない責任と義務を強く感じたのではないだろうか。