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2022-10-13お知らせ
日中国交50年、岸田首相「建設的で安定的な関係を」 習氏と祝電交換
日中両政府は国交正常化50年目を迎えた29日、岸田文雄首相と習近平中国国家主席が祝賀メッセージを交換した。岸田首相は「建設的かつ安定的な日中関係の構築を進めていきたい」とする一方、習主席は「新しい時代の要求にふさわしい中日関係を構築するようけん引していきたい」とした。
当時の田中角栄首相と周恩来首相は1972年9月29日、北京で日中共同声明に調印。両国の国交が正常化した。それから50年目のきょう、岸田・習両氏の祝賀メッセージが日本経団連などが主催の記念イベントで読み上げられた。
岸田首相は「日中関係は様々な可能性とともに数多くの課題や懸案にも直面している」しつつ、「地域と世界の平和と繁栄に対して大きな責任を共有している」とした。習主席は「両国関係の発展を重視」しているとした。
日中両国は、主に尖閣諸島(中国名:釣魚島)を巡って関係がぎくしゃくしており、2020年3月に予定していた周主席の訪日は新型コロナウイルスの流行もあって実現していない。尖閣諸島は日本が実効支配し、中国も領有権を主張している。
経団連の記念イベントに出席した林芳正外相は「今後の50年を見据え、双方の自覚的努力を通じ、建設的かつ安定的日中関係という共通の目標に向け共に進んでいく必要がある」とあいさつした。
中国側は孔鉉佑(こう・げんゆう)駐日大使が出席し、「両国は世界の主要経済大国として、地域と世界の発展にも強い原動力を与えている」と述べ、「責任ある、世界にそびえ立つ国となることを、日本側の各界と共に努力する決意だ」と話した。